女性鍼灸師の自宅開業まで。玄関は?失敗しない為知っておくべき事

【広告】

自営業について

鍼灸マッサージ師の資格を取得して十数年たちます。自宅の1室を使って治療院を開業して8年。鍼灸の資格で開業を考えている方に向け、自宅開業までの準備や流れをかいていきます。実際に開業し、反省や後悔があったからこそ、開業を考えた今から絶対にしておいたほうがいい事も最後に書いています。

Contents

鍼灸で開業したい!まずは資格の確認をしよう

鍼灸師とは、鍼灸の国家資格保持者で、鍼(はり)と灸(きゅう)を用いて、患者さんの治療を行う人です。

東洋医学について学ぶので、それに基づき、ツボと言われる経穴(けいけつ)に鍼や灸をして治療していきます。ツボの通り道である経絡(けいらく)から治療方法を考える事もあるので、痛いところ、不調のある所に鍼や灸を使用しないこともあります。

私は鍼灸学校卒業後に働いていた治療院が、筋肉に対して鍼をしていく治療院でしたので、西洋医学的な治療方法と言えるかもしれません。学校では基礎を学び、その後どのような治療院で勤務するか、どのような事を学ぶかでその後の治療のスタイルが決まっていきます。なので同じ腰痛の治療でも鍼灸師さんによって、使うツボは変わるので十人十色の治療方法になる事もあります。

学校で習うのは基礎中の基礎。開業を考えているのであれば、数年は鍼灸院で勤務して色々勉強し、経験を積むことをおすすめします。

鍼灸院を開業したいと思ったら、ご本人が鍼灸師さんでなくても、鍼灸師を雇って開業という形もできます。

鍼灸師の資格を取るには、3年間の専門学校に行くか、4年生の大学で学ばれるなどしてその後、国家試験に合格すると資格が取得できます。学ぶことは一緒ですが、鍼師、灸師それぞれ一つの資格になるので、鍼灸師の方は2つの資格を持っているという事になります。国家試験のラスト10問ずつが、鍼の問題、灸の問題となっており、正解率が片方だけ低いと片方の資格しか取得できないという事もあります。私の時は、合格率は7割程度でしたので、学校に通っている事もありますが、試験だけみれば、すごく取得が難しい資格ではないと思います。

ただ、鍼灸だけでなく、マッサージの国家資格も一緒にとりたいとなると、本科という科がある学校にはいらなければなりません。本科のある学校は少ないです。そんな事もあり、私が学校に入った15年程前は、その本科に入るのが難しいと言われていました。私は本科卒ですが、数年かけて本科に入ってきたという同級生が何人かいたのを覚えています。マッサージだけの科もありますが、どちらにせよ最低3年は学校にいかなくてはなりません。授業時間は変わりますが、同じ3年ならと私は本科を選び、運よく合格しました。

鍼灸だけの資格を取る専科が隣のクラスでしたが、正直進級できない人が毎年数名いました。学校に入る事、3年間勉強する事など国家試験を受けるまでにもハードルはいくつかあるかと思います。

鍼灸の資格とは

それでは、ここから自宅開業の話をしていきます。私は自分が鍼灸師の資格をもっていて自ら開業したので、その自宅開業までの流れががどのようなものだったかを書いていきます。

 

鍼灸で開業する為にまず考えるのが、場所

私はですが、鍼灸整骨院に9年間勤務し、出産を機に仕事を辞めました。その後自宅サロン・自宅治療院という形で、自宅の一室で鍼灸マッサージ院を開業しました。今後は自宅治療院から、店舗を構えるのが目標です。

 

自宅の1室を使って、鍼灸院を開業をする際のメリット、デメリット

店舗の治療院での勤務と、自宅治療院をした経験から、自宅で鍼灸院をするメリットとデメリットをかきます。

鍼灸自宅開業、メリット、デメリット

鍼灸院、自宅開業のメリット

自宅の1室を使うことで、やはり家賃がかからないのが大きなメリット。治療院に勤務していた際に、どこにお金がかかっていたかというと、従業員への給料についで家賃の割合が高かったです。東京という場所もあったかもしれません。患者さんが来ても来なくても家賃はかかる。新規で治療院をする際、売り上げが安定するまは、大きな金額の固定経費があるかないかだと気持ち的にもだいぶ違います。

また、自宅が賃貸の場合は、家賃の一部を経費とすることもできます。他にも、通勤に時間がかからない点などもメリットですね。

 

鍼灸院、自宅開業のデメリット

今は持ち家の1室で自宅開業をしていますが、その前は賃貸のアパートやマンションの1室で、治療院をしていました。
大家さんにもよるかと思いますが、私が借りていたところは、看板が出せないというデメリットがありました。また、自宅の1室の為、我が家は防犯なども考えて細かな住所は載せていません。この様なところに行くには患者様も少し勇気がいるのかなと思います。

今後子供が大きくなって、保育園や学童に行かなくなった際など、家に子供がいたり、介護などにより、親と同居となると、自宅開業が難しくなる事がでてくるかなと思っています。なので最終的には店舗を借りる事を目指しています。ただ、人によっては、子供を学童に入れなくていい、子供が帰ってくるときに家にいてあげられるという事をメリットとしている方もいます。

この子供がいる状態での施術、実は経験があります。いぜん土曜日に治療希望の患者さんを受け入れていた際、別部屋で子供がいる状態で施術をしたことがあります。年中さんから年長さんでしたので、テレビやDVDを一人で見ておとなしく待っていてくれました。

また、同じく平日に来られない方で、1歳の下の子同伴での治療に同意してくれた方もいました。患者さんは比較的「全然いいよ」「子供に癒される」といって下さる方ばかりでしたが、下の子は男の子でやんちゃで正直私が集中しきれないので、私はやはり子供がいない状態にしたいなと考え、現在は子どもがいない平日のみ診療しています。

私は小児はりの施術もしているのですが、子どもが一緒にいる事で、初診の小児はりのお子さんが緊張せずに済んだというケースもありました。自宅開業であれば、ご自身の診療内容なども考え、色々試して見て、最終的に決められていも良いかと思います。

 

鍼灸院、私は自宅開業したけど、マンション、アパート、テナントでもOK

私が鍼灸師の資格で自宅治療院を開業ようとおもったのは、妊婦中に通った鍼灸院の方が、最初は自宅開業だったと話されていたのがきっかけでした。それまでは開業なんて全く考えていませんでしたが、自宅の1室での開業という小規模でできる案を聞いて、「これなら私にもできるかも」「やってみたい」と思うようになりました。

サイト作り

私は妊娠・出産で治療院やめて、その時は開業など考えていなかったので、集客も一からのスタートでした。なので、最初は売り上げのめどもたっておらず。ただ、子供の保育園が急に決まった事もあり、この先いつ保育園に入れるようになるか分からない状態だったので、勤務半分・自宅治療院半分でスタートしました。

本当はもっとちゃんと準備が必要だったなと今なら思います・・・

私の様に自宅治療院からのスタートだと、予約が沢山入るようになってきたら、店舗を借りるといった、ステップアップを将来的にしていくという事もできます。

私は賃貸住宅で開業し、その後別の賃貸に引っ越し、そして現在は戸建ての自宅の1室での開業という状態です。

もし現在、賃貸住宅にお住まいで自宅治療院を始めたいいう事であれば、まず大家さんに治療院を開業して良いか確認した方がよいかと思います。私が住んでいた賃貸マンションの大家さんは「小さい規模ならいいよ」とOKを出してくれました。ダメもとで聞いてみるのもありだと思います。

また、開業できる賃貸住宅を探す場合にも、一つ注意したほうがよい事があります。事務所可と書いてあっても、不特定多数の人が入るのはダメと言われることがありますので、商業用の使用が可能かと一緒にそのあたりも確認してみて下さい。

あとは自宅治療院にする際も、店舗を借りす際も、鍼灸学校の関係法規で勉強した内容を思い出して頂き、下記で書く基準もクリアできるか確認しましょう。

 

鍼灸院を開業する為の条件、設備構造基準の確認

上記で書いた通り、鍼灸師であれば、関係法規の授業で一度習ってあるので、設備構造基準を今一度確認してみて下さい。

  • 6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること。
  • 3.3平方メートル以上の待合室を有すること。
  • 施術室は、室面積の7分1以上に相当する部分を外気に開放し得ること。ただし、これに代わるべき適当な換気装置がある時はこの限りではない。
  • 施術に用いる器具、手指等などの消毒設備を有すること。

参考:東京都福祉保健局 施術所の開設等 施術所開設の手引き

開業できる賃貸住宅を探したのに、やっぱり設備構造基準が満たされなかったとなっては大変なので、しっかり確認しましょう。

鍼灸院開業の際、相談しよう!

 

鍼灸院を自宅開業する際、玄関は別にするべき?

私が鍼灸で自宅開業した際は、玄関は別でなくてもよいと言われました。ですが、別の地域で開業の相談に保健所に行った際、玄関を別にするよう言われ、窓から出入りして頂くようにしたという話を聞いたことがあります。

どちらにせよ、開業届を出す前に、保健所に間取りをもって、相談に行く事をおすすめします。玄関の話ではありませんが、私の時は親切な方が対応して下さり、待合室の面積が足りない時など、「玄関まで含めて面積を出しましょう」とか「固定のパーテーションでここは区切って下さい」などアドバイスを頂けたので、ぜひ保健所に相談に行ってみてください。

開業届を出すと、保健所の方が確認に来ますので、その際すんなりパスできるようにするためにも事前の相談をおすすめします。

まれに確認に来なかったという地域もあると聞いたことがあります。保健所の方の対応など地域差も少しはあるのかもしれません。

 

鍼灸は出張のみでの開業もできます!

鍼・灸・マッサージの資格はもっぱら出張のみで業務を行う事もできますよね。自宅での開業が難しい方、店舗を借りての開業が難しいかた、それでも開業したいという方は、この方法での開業もありかと思います。

ただ、自宅開業もそうですが、出張での開業も、患者さんからすると、知らない家に行く事や、知らない人が家に来ることなど、抵抗がある方もいると思いますので、集客のハードルは少し上がるのではないかと私は思います。

 

私が実際に鍼灸院の開業届を出して通った、自宅開業の間取り

3回開業届を出していると話しましたが、2回目、3回目は自宅開業を視野に家を探していたので、玄関横に部屋(治療する部屋)があるという間取りです。なので、玄関スペースが狭い家の時は、玄関のたたき(靴をぬぐところ)も待合室で面積を出しました。

ただ、最初の自宅開業は、玄関横に部屋があるというものではなかったので、リビングを通って、治療する部屋に行くという間取りでした。実際の間取りを手書きしてみました↓

自宅開業の間取り

このリビングのところに待合室を作ったのですが、居住スペースとの区分けの為、動かない壁で固定して下さいと言われました。カーテンではダメとのことだったので、私はこれを使用しました↓

上の方は開いていますが、かなり背が高くても覗けない、強度的にも少し押したぐらいでは倒れないとのことで、保健所の訪問をクリアしました。その時の間取りが↓

自宅開業、保健所の実地調査をクリアしたもの

赤いスペースにこのパーテーション、青い並々にはカーテンをつけました。

数年このスペースで自宅開業しましたが、やはりキッチンのところが丸見え状態なので、それがプチストレス。自宅開業も視野に入れて家を探す方は、玄関すぐ横に治療部屋が取れる家を探すことをおすすめします。

鍼灸で自宅開業する為に必要なものと私の開業資金

これは私が準備したものです。

  • 鍼、灸、シャーレ、医療廃棄物容器
    (私は鍼灸・シャーレは使い捨てのものを準備したので、オートクレーブなど滅菌器はありません)
  • ベット
    (私の知り合いは布団で施術している方もいます。どちらでもよいと思います)
  • 枕やタオル、胸あて
  • 消毒用品
  • イス
    (患者さんに問診表を書いていただいたり、小児鍼施術の際に親御さんが待たれたりして使います)
  • 患者着
    (私は背中があくタイプの患者着を用意しています。)
  • 荷物や服を入れて頂くかご
  • カルテ
  • 領収書(医療費控除に使えるので、毎回渡しています)

鍼灸で開業した鍼

あとはカーテンやカーペットなどお部屋に必要な物も準備しましたが、その辺はご自身の納得いくような形で作り上げて頂ければよいのではないかと思います。ご自身が必要な物を一度書き出してみると、必要な資金も見えてくるかなと思います。私は新しく買ったのはベットと棚やカーテンなどでしたが、全部で10万はしていません。一人で自宅開業するときは、初期費用も少なくてすむのがメリットですね。

また、準備が終わり、これでいいかなと思ったところで、お友達などに患者さん役になっていただいて、一通り施術してみると、足りないものなどまた出てくるものもあるかもしれないので、おすすめです。

\こちらの記事もおすすめ!/
鍼灸師夫婦が使った折りたたみマッサージベッド、丈夫なおすすめ品

鍼灸院の開業届は保健所と税務署で手続きを!

治療院の準備ができてから、開業届を出しにいきます。開業届提出の際に、院の名前も記入しますので、考えておきましょう。これも関係法規の授業を思い出して、使ってはいけない言葉など確認しておくとよいでしょう。

鍼灸院の開業届、保健所編

提出した平面図等に誤りがないかなどを確認しに保健所の方が見に来ます。なので、治療院の準備ができてから開業届を提出しにいきましょう。開業後10日以内に提出するようにとされています。先に間取り図など持っていて、開業の相談に行っていれば、必要書類を教えてもらえ、届出書も前もってもらえます。もちろん届出書は、開業場所の市区町村のウェブサイトなどでダウンロードができるようになっているところが多いと思います。
最寄駅からの地図が必要でしたので、地図アプリなどを印刷しておくと楽ですよ。

保健所の方が来た時に教えて頂いたのですが、消火器などの防火装置を置いておくことと言われましたので、準備しておいて下さい。また、広告の規制なども授業を思い出していただき、どこかに貼ってあるときは十分注意して下さい。

 

鍼灸院の開業届、税務署編

事業を始めてから1か月以内に税務署にも開業届を出します。会社に勤めていると、お給料から税金が引かれていると思いますが、個人事業主になると税務署から税金の知らせが届きます。

また開業届を提出すると所得税の青色申請申告書も申請でき、最大で65万円の控除が受けられます。複式簿記での確定申告と少し難しいと思われる条件が入りますので、前もってご自身で調べて頂き、できそうであれば、一緒に提出することをおすすめします。但し、こちらは途中で青色申告にしたいと思っても、申請書を提出できるのが、申告する年の3月15日までか、それ以降は新しく事業を開始した方が事業開始日に出すことしかできないので、こちらも出すかを事前に検討されたほうがよいと思います。

鍼灸院を開業したら青色申告申請書もだそう

 

鍼灸院、休止する時や廃業する時の届け出

開業準備の際にあまり考えたくはありませんが、念のため休止・廃業の届け出の事も頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

保健所には、休止・廃業届も再開後10日以内の提出が必要です。

税務署には廃業1か月以内に廃業届の提出が必要となります。

 

鍼灸院開業の際に、保険取り扱いを決めましょう!

私の院は自費診療のみですが、業務委託で、主に高齢者向けの健康保険を使った訪問マッサージの仕事をしています。

鍼灸で健康保険を使えるようになる場合は、医者の同意書が必要です。対象となる傷病は、神経痛・リウマチ・腰痛症・五十肩・頸肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・その他となっています。保険を取り扱う際は保険請求のレセプト業務が加わりますので仕事内容が増えるので注意して下さい。また保険適用で出張で治療する場合は、片道16キロ以内と距離の決まりと治療院へ通えない理由も必要になります。

こちらもすぐにではなくても、ご自身でよく考え調べて頂き、保険診療もするか判断されるとよいと思います。

 

鍼灸院で自宅開業したら、施術費の助成制度を調べておこう

私の住んでいる地域には、はり・きゅう・マッサージ施術料の助成券というのがあります。70歳以上の高齢者または身体障碍者1・2級の方が保険の適用外で施術を受ける際に使用することができます。施術1回につき1枚(1000円)利用する事ができるというものです。あらかじめ、患者様が券を申請し、施術者もその券を使用できるように申請する必要がありますが、高齢者をターゲットにするのであれば、あるとよいかと思います。ご自身の地域でそういった助成券があるか調べてみるとよいと思います。

ちなみに、私は高齢者をターゲットにしていないのと、使用可能な施術所一覧で住所などがネットなどにのるとのことから、自宅治療院の間は申請しないことにしました。

 

鍼灸院を開業する際には保険に加入しよう

賠償責任保険は入っていますか?

治療院に勤務していた際などは治療院全体で加入している事もあると思います。一人で開業される際はご自身で手続きが必要になります。もちろん患者様から訴えられるなんて想像したくもないですが、施術事故で患者さんの身体に障害をあたえてしまい、損害賠償責任を負うことは絶対にないとは言えません。ご自身の病気やケガにも対応してくれる保険もあるので、ぜひ加入をおすすめします。

 

鍼灸院を開業する際、色々な助成金もあります

自宅開業を考えていた時、同じ地域で開業されていた鍼灸師さんに、この区はホームページを新規で作ると助成金がでるよと教えてもらい、実際に助成金をもらったことがあります。情報をもらえるという事から、横のつながりを作っておくこともとても大切だなと感じています。その地域ごとにこういった新規事業への助成金があるかもしれないので、ご自身の地域で調べてみるとよいと思います。

鍼灸院のホームページ作成時、助成してもらった

また、私は使っていませんが、商工会議所が出してくれる、小規模事業者持続化補助金という制度を申請している鍼灸師さんのお話を何人か聞いたことがあります。採択率が20パーセントとのことですが、すでに創業していて、従業員数が少なく、商工会議所や商工会の支援を受けるという条件をクリアできれば申請できるとの事ですので、こちらも興味がある方は調べてみると良いかと思います。

 

鍼灸で自宅開業しようと思ったら、やはりお金もある程度必要

自宅開業には店舗での開業に比べ、さほど開業資金はかからないですと今まで話してきましたが、やはりある程度のお金はためておいた方がよいと思います。

私は勤務と自宅開業だったので、勤務で必要なお金は稼いで、自宅開業の方は無収入でも大丈夫な状態でスタートしました。もし自宅開業一本で、やっていこうと考えている方は、最初から患者さんが沢山きてくれるわけではなにので、念のため数か月は無収入でも大丈夫な状態で始めたほうがよいと思います。

 

鍼灸師の年収はいくらぐらいなのか・・・

東洋療法学校協会による平成28年の調査によると、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の月収の平均が20万。この調査によると、開業していても勤務でも数万円しか差がありませんでした。正直私が国家資格を取得後の給与はこれより高かったです。東京で1人暮らししていくのには贅沢しなければ苦労はしませんでした。

この平均給与を見て、皆さんどう思いましたか?少ないなと思いませんでしたか?

この理由の一つに鍼灸の年間受療率の低さがあるのではと思います。1年間で鍼灸を受けたことのある成人の割合いが5~7%。小学校一クラス30人ぐらいだとするとその中に1~2人しかいないという事です。受療率は低いのに、鍼灸師の数は増えている。

これらの数字を見ると、集客や経営がどれだけ大事になるかこの数を見ると分かるのではないかと思います。

 

私が鍼灸院を自宅開業して、一番苦労した事

私が鍼灸で自宅治療院を初めて、一番悩んだのがやはり集客でした。

開業するまで、10年近く治療院での勤務の経験もあり、やめる前4年間ぐらいは、月の患者数は延べ100人、院内の売り上げもトップといった状態でした。しかし、一から自分で鍼灸院を開業し、治療院を初めてもなかなか多くの患者さんに来ていただき、安定した経営ができるようにはなりませんでした。

 

鍼灸を取り巻く、現在の現状から集客の大切さを学ぶ

平成10年のはり師は69,236人。きゅう師は67,746人。

平成30年のはり師は121,757人。きゅう師は73,017人。

20年ではり師は倍近くになっています。また施術所も増えています。

平成10年の施術所総合計は91,518。

平成30年の施術所総合計は140,765。

資格をとれば安泰というわけではないのはわかりますよね。

 

鍼灸院への集客の為に、自己流でやってみた集客

治療院勤務の際、チラシ配りの経験があったので、自宅開業を東京でした際、最寄り駅の近くでチラシ配りをしました。そこからの反応はほぼ皆無でした・・・

ポスティングになりますが、2000枚配って、0.1~0.3%ほどの反応があればいいと言われています。1%にも満たない。2000枚配って20人きてくれればいい計算ですが、私はそれ以下の効果しかありませんでした。
時間だけが過ぎていく・・・集客についてなにもしらないとこんな状態になります。

 

鍼灸院を自宅開業して、講座などで学んだ集客法と失敗談

今考えると、経営、ついてはほとんど勉強せずに開業してしまったのがスムーズなスタートにならなかった原因かなと思っています。また自宅治療院の場合、看板が出せなかったり、立地があまりよくなかったりと集客にデメリットもあります。そうなると、インターネットを使った集客が必須になります。

開業してから、ネットでの集客の為に様々な事を自分なりに調べたり、学んだりしました。

ホームページ作成、アメブロ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、様々なものに手を出しました。

アメブロやSNSは、やはり投稿数が多い方が良いと講座で教えてもらい、当時はアメブロを毎日投稿するように頑張った時期もありました。その為のネタを探したり、休日もネタになるように子供と出かけてみたりしたこともありましたね。

でも、身体と心はどんどん疲れていきました。産後10か月で仕事を再開しましたが、子供がイヤイヤ期に入る頃、初めての子育てにイライラすることが多く、自分は育児に向いていないと思ったこともありました。でも今思うと、自分に余裕がなかったのだと思います。もちろん仕事とプライベートはわけて考えられたほうが良い事はわかっています。でも正直難しい。

今だから分かります。好きな仕事だからこそ、仕事がうまくいくことが、育児や家庭で心穏やかに過ごせる秘訣なのだと思います。自分が安定しこそ、育児でのストレスも感じにくくなる。仕事が安定してこそ、プライベートでも余裕をもって生活できる。私はそう感じました。

 

鍼灸を自宅開業し、苦戦した私が最終的に集客の為に学んでよかった事

現在看板等ないので、インターネットに頼った集客になっていますが、今は毎日ブログを更新することはなくなりました

以下は私が集客の為に、SEO(検索エンジン最適化)を勉強し始めた2019年8月~2020年11月までのワードプレスでのホームページ兼ブログのサーチコンソールのデータです。

SEOを学んだ結果です

表示回数がお店の前を通った人の数(紫)、クリック数がお店に来店されて人の数(青)に例えられます。

データが右肩上がりにあがっているのがわかりますよね?青線のお店に来店してくれる人は少しづつ増えてきました。勉強してすぐに結果が出始めたわけではありませんが、時間をかけてここまできました。大きく集客と考えると今でも課題は沢山あります。

以前のブログは毎日書いていたのに、このサーチコンソールのデータを初めて見て、全然みられていなかったんだと知りました。それどころか、書いた記事すら検索に乗っていない。そんな記事が何記事もある事もしりました。せっかく書いた記事、これではもったいないですよね。インスタなどのSNSも同じです。

私が今集客の為に、SEOの勉強を学んでいるのはcoletto(コレット)さん!
伴奏型コースで、記事の書き方、どのようにしたらその記事に人が来てくれるか、その記事からお申込み、予約に繋がる為にはどうしたらいいか。それだけではなく、目標とする売り上げの為には、今後どのような商品を作り、どのような経営をしていくのがいいのかなど、今後の仕事の方向など様々な事を一緒に考えて頂きながら学ばせて頂いています。

コレットさんで学ぶまでは、毎日ブログやSNSを投稿すると良いと信じ、身を削って頑張っていましたが、数値を基準にするコレットさんで学んでから、毎日投稿しなくても、記事を育てる事により、以前よりブログが見られるようになりました。

私の学んでいる伴奏型コースは50万円と費用がかなりかかります。ですが今、このコレットさんから「ウェブマーケティングの神レシピ」という動画が発売されています。私も見させて頂きましたが、鍼灸で自宅開業する前にこの動画に出会っていたら、ここまで集客に悩み、困らなかったかもと思ってしまいます。

それは、開業していない時からでもできる、見込み顧客を集める方法があるからです。開業する前から見込み顧客を集められていたら、開業してからどんなに安心か。この神レシピではそんな方法があるという事が学べます。

また、買った後に月1回程度ある、無料の勉強会に参加できます。動画は3万円ほどですが、勉強会に毎月無料で参加できるならすごくお得!ブログやSNS講座だって1回5000円くらいはしますので、この無料講座に1年間でつずけられて、3万円だったらすごい安い!疑問質問があれば、そこで直接聞くことができます。時間が合わない方は録画が残っているので、後から学べます。今までの勉強会も録画で見られる。この後から何度も見られるスタイルがだんだんと理解度を増してくれます。

また、コンテンツが追加されることがあります。初めに追加された記事を書く前にすることのテンプレート。私はコレットさんで学んだとき、これが一番衝撃でした。一記事書くのにこんなに調べるのかと・・・だからこそ集客できる記事を作れるのだと分かりました。下調べが沢山必要なので、毎日記事はかけないです。ですが、その記事から人が来るようになれば、毎日書かなくても集客ができるようになるのです。

やる気がある方は、この動画と無料勉強会だけでも、私の様に右肩上がりのデータが出せる方もいらしゃるかもしれません。

ブログ講座・SNS講座・記事の書き方講座など色々あっても、この動画講座の様に、ウェブマーケティングの全体像が理解できる講座は少ないのではないでしょうか。また、開業する前にできる事があるという事、むしろ開業前からやっておいた方が良い事があるという事がわかるはず!マーケティングのどこで自分がつまづいているのかが分かるので、改善もしやすい。

開業を考えていた時は、「こんな風な患者さんにきてもらいたい」、「こんな風な治療院の雰囲気にしたい」と夢見ていましたが、患者さんがきてくれなければ元も子もありません。勤務していた治療院からの独立ならついていくれている患者さんがいるかもしれませんが、一からのスタートであれば、どのように患者さんを集めていきますか?

開業を考えている今だからこそ、ウェブマーケティングを学ぶべきです。私の様に、開業してからスムーズな経営ができず、集客に悩む日々を過ごし、その不安から家庭でイライラする。そんな生活したくないですよね。

鍼灸師という職業、私は一生勉強だなと感じています。集客に追われてしまうと、その勉強する時間すら取れなくなってしまいます。施術する時間も、勉強する時間も、家族と過ごす時間もしっかりとれるような経営をしていきたいですよね。

私の周りでもコロナ禍で、腕があると思っていた鍼灸師さんが閉院しますというご報告をしているのを見て、他人ごとではないなと感じています。

神レシピでは、開業前から患者さんを集める集客の方法だけでなく、それとは別の収入の柱の作り方の話も出てきます。自営業だからこそ、収入の柱をいくつも持とうというお話も無料の勉強会でしてくれています。とにかく開業を考えた今のあなたにおすすめの動画です。

楽しく鍼灸で開業するためにぜひのぞいてみてください↓

 \経営を最初から軌道にのせるウェブマーケティング講座↓/

これからのスムーズな鍼灸院開業と、安定した経営の参考になれば幸いです。